「金利が上がってきたと聞くけど、お金はどこに置けばいいんだろう」
――結論から言うと、置き場所を選ぶ前に、お金を役割で3つに分けてください。
金利を考えて選ぶのは、そのあとです。
FP2級元自衛官ノフクです。
どこに置いても大差なかった超低金利の時代は終わり、現金も置き場所で差がつくようになりました。
この記事では、お金を3つに分ける考え方と、それぞれの置き場所をお伝えします。
※自衛官・公務員向けに書いていますが、他の人にも関係するところがあると思いますので、参考にされてください。
(基準時点:2026年9月時点。金利は変わりますので、実際の利率は各金融機関の最新情報を確認してください)
この記事は、「副業できない人の資産形成の3つの柱」の柱①『家計を整える』にあたる記事です。
何が変わったのか
長いあいだ、預金の金利はどこも低金利でした。
だから、どの銀行に置いてもあまり変わらないので、それほど悩まなくてよかったのです。
その流れが変わりました。
日本銀行は2026年9月の金融政策決定会合で、政策金利の誘導目標を1.25%程度に引き上げています(従来は1.0%程度)。
金利が動く環境になると、お金の置き場所の話も変わります。
各金融機関の普通預金・定期預金などで条件に差がつくようになり、置き場所を選ぶ意味が出てきました。
ただし、真っ先に金利の高いところを探し始めるのは順番が違います。

金利だけで選ぶと、必要なときに引き出せないお金ができてしまいます。
先に「このお金は何のためのお金か」を決めてください。
それだけで置き場所は自然と決まってきます。
お金を3つに分ける
①生活防衛資金:いざという時に使えることが最優先
病気やケガ、急に働けなくなったときに生活を支えるお金は、いつでも引き出せることが必須条件です。
金利が高いからといって生活防衛資金を定期などに入れると、必要なときにすぐ使えなかったり、中途解約で本来の金利を受けられなかったりします。
生活防衛資金については、こちらの記事にまとめています。

②数年内に使う予定があるお金:ここは金利で選んでいい
車の買い替え、引っ越し、教育費など使う時期がだいたい決まっているお金は、株式などの値動きのあるところには置けませんが、すぐに引き出せる必要もありません。
定期預金や、条件のいいネット銀行などが候補になります。
自衛官・公務員なら、共済の貯金も選択肢に入ります。
給与から天引きで積み立てられるので、先取り貯蓄をしやすいのもメリットです。

③当分使わないお金:長期投資(NISAを活用)
金利が付くようになったとはいえ、物価の上がり方のほうが大きければ、預金は実質的に目減りします。
老後のためのお金などの当分使わないお金を長期のインデックス投資に回すことが、そのリスクへの対策となります。
インデックス投資は短期では価格変動が大きくなる可能性がありますが、長期保有することで短期的な値動きの影響を受けにくくすることが期待できます。
ただし、絶対にプラスになる保証はないので、投資に回す金額や投資先はよく考えましょう。
投資を始めてみたいと思った人は、こちらのNISAとインデックス投資についての記事を読んでみてください。


置き場所の早見表
| お金の役割 | 置き場所 | 選ぶ基準 |
|---|---|---|
| ①生活防衛資金 | 普通預金 | すぐ引き出せること。金利では選ばない |
| ②数年内に使う | 定期預金/ネット銀行/共済の貯金 | 使う時期に合わせる。ここは金利を見ていい |
| ③当分使わない | NISAを活用した長期投資など | 長期的な資産形成。物価の上がり方への対策 |
銀行選びの注意点
ネット銀行も預金保険の対象です。
1金融機関ごとに、預金者1人あたり元本1,000万円までとその利息が保護されます(預金保険機構)。
また、高い金利をアピールしている金融機関も多いですが、「残高がいくらまで」「他のサービスと組み合わせた場合」といった条件付きであることが多いです。
適用の条件は必ず確認してください。

「金利が高いから」と生活防衛資金まで定期に入れてしまい、急な出費で中途解約——となると、利率が下がったり解約に時間がかかったりします。
役割分けが先、金利は後です。
まとめ
- 金利が動く環境では現金も置き場所で差がつく
- ただし役割で3つに分けるのが先。金利で選ぶのは後
- 生活防衛資金は普通預金。すぐ引き出せることが必須
- 数年内に使うお金は定期・ネット銀行・共済の貯金
- 当分使わないお金は長期投資へ
- ネット銀行も預金保険の対象。高金利は条件付きのことが多い
私が貯金ゼロから1,000万円を作った道のりは、プロフィールにも書いています。

