「共済組合の積立って、実際どれくらいお得なの?」――結論から言うと、給与天引きで高水準の金利、貯金が苦手な自衛官におすすめの制度です。
FP2級元自衛官ノフクです。
現役時代に実際に定額積立貯金を使っていた経験をもとに、仕組みとメリット、そして意外と知られていない注意点を解説します。
共済貯金の考え方は、他の公務員の共済組合や会社員の財形貯蓄にも応用できます。
この記事は、「副業できない人の資産形成の3つの柱」のうち、柱①『家計を整える』にあたる記事です。
「自衛官はお金が貯まる?」で予告した、共済貯金の詳細解説がこの記事です。
結論:自衛官の「先取り貯金」は共済組合の定額積立貯金で
防衛省共済組合の貯金の種類は普通貯金以外に次の2つがありますが、私がおすすめするのは定額積立貯金です。
| 種類 | 使い方 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 定額積立貯金 | 毎月の給料・ボーナスから天引きで積立 | 先取り貯金の自動化 |
| 定期貯金 | まとまったお金を一定期間預ける | 使わないお金の置き場所 |
金利は一昔前と比べて下がってはいますが、2026年8月時点で定額積立貯金が年0.76%、定期貯金が年1.01%と、他の金融機関の預貯金と比べても高い水準の利率となっています。
民間の銀行の中には条件や金額制限付きで金利の高いところもありますが、オトクなキャンペーン情報を追いかけたり複数の口座を管理する手間を考えると、複雑なことを考えずに預けておける共済組合貯金は忙しい自衛官にピッタリの貯金先と言えるでしょう。
これだけ見ると、少しでも金利の高い定期貯金がいいと思うかもしれませんが、定期貯金は自分で口座にお金を入金する作業が必要で、解約してお金を使うための手続きも面倒です。
その点、定額積立貯金は設定しておけば給料天引きで自動的に貯まっていくし、お金が必要なときには解約しなくても一部払戻しという制度でお金を引き出せます。

一部払戻しは便利ですが、あくまで緊急時の備えと認識しておきましょう。
せっかく積み立てているのに、毎月のように一部払戻しを使って全く貯金できていないという自衛官もいました⋯
共済貯金の3つのメリット
①給料日に自動で貯まっていく(先取りの自動化)
定額積立を給料日に設定しておけば、あとは勝手に貯金されていきます。
「余ったら貯金しよう」ではうまくいかないのは、入隊5年目まで貯金ほぼゼロだった私の実体験で証明済みです。
意志の力ではなく仕組みで貯める。
その仕組みとして、天引きで貯める定額積立貯金は最適の選択肢の一つです。
②高水準の金利
同じ「置いておくだけ」なら、金利が高い場所に置くほうが合理的です。
ただ、キャンペーン等で共済より金利の高い銀行もありますが、どこの金利が一番高いかを調べて一番金利が高い銀行にお金を動かし続けるのは手間がかかります。
条件もなく高めの金利がつく共済貯金は、100点ではないかもしれませんが常に90点以上の選択肢と言えます。
③手続きが職場で完結する
銀行に行く必要がなく、駐屯地の共済窓口やATMで手続きできます。
平日に銀行に行く時間のない自衛官には、地味ではありますが大きなメリットです。

私も定額積立貯金で先取り貯金していました。
「気づいたら貯まっていた」を最初に体験させてくれたのがこの制度です。
意外と知られていない注意点3つ
①金利は変わる(下がることもある)
共済貯金の金利は固定ではなく、見直しがあります。
実際に引き下げも行われてきました。
「昔は高かった」という先輩の話と今の利率は別物なので、最新の利率は共済組合の資料で確認してください。(基準時点:この記事は2026年8月時点の情報です)
②銀行の預金保険(ペイオフ)とは仕組みが違う
共済貯金は銀行預金ではないため、銀行の預金保険制度の対象外です。
組合として保全の仕組みはありますが、「銀行と同じ保護」ではないことは知っておきましょう。
だからこそ、全財産を1ヶ所に置かない分散の考え方が大切です。
③銀行等と同じ使い方はできない
多額の払い出しには手続きと日数がかかり、銀行のようにすぐには引き出せません。
また、入出金は共済組合のATMや貯金窓口でしかできないので、急な出費があったときに近くのコンビニでお金をおろすといったこともできません。
他の金融機関への振込やクレジットカードの引き落としのためにも、生活防衛資金の一部は銀行等の口座にも分けておきましょう。

「共済に入れておけば全部安心」ではないんです…。
金利・保護の仕組み・引き出しやすさ、それぞれ銀行と違う点を知った上で使い分けましょう。

共済貯金の先にあるもの:貯めたら「育てる」へ
共済貯金はあくまで「貯める」の道具です。
金利が高めといっても、それだけで資産が大きく増えるわけではありません。
生活防衛資金が貯まったら、その先はNISAでの長期投資に進みましょう。
公務員・自衛官が投資をしていい根拠は「公務員はNISAをやってもいいの?」で条文つきで解説しています。
まとめ:仕組みで貯めて、育てるへ
- 防衛省共済の定額積立貯金は「天引き×高めの金利×職場で完結」の三拍子
- 金利は変動する・預金保険とは別物・銀行のようには使えない、の3点に注意
- 貯まったら次は柱②「育てる」へ。貯金と投資の二刀流が最短ルート
私が貯金ゼロから1,000万円を作った道のりは、プロフィールにも書いています。


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